Op.28 お稽古初めの日【♪】
2019年06月06日
6月6日は習い事をはじめるのに良い日とされ
「楽器の日・邦楽の日・いけばなの日」などのお稽古の日と正式に定められています。
室町時代に能を大成した世阿弥(ぜあみ:1363〜1443)の著『風姿花伝(ふうしかでん)』の冒頭に、楽器や舞踊など伝統芸能の「稽古始め」は6歳の6月6日がよい。歌舞伎、能、狂言でも「初稽古(はつげいこ)」と呼んで、その日に稽古を始めるべし
と、していたようです。
伝統芸能においては
〇この頃は子どもが自然にやり出した中に、
生まれ持った美点が見つかるもの。
〇舞いや働きは、たとえぎこちない動きで
も、何気なくやり出したらそれを大切に
し て、まずはその子の心のままに、やり
たいようにやらせてみる。
〇こと細かに、良い、悪いを教えてはいけな
い。あまり厳しく注意すると、子どもはや
る気を失う...
など、教育論としても参考になるような名文です。
長年「今の時代、6歳じゃ遅いのでは?」と思っていましたが、改めて読むと納得するところがたくさんありました。
おまけ
指を使って数を数える時に手の平を開いた状態から指を折って数えていくと、6の数字の時に小指が立つ形になります。「小指が立つ」→「子が立つ」→「子供の独り立ち」という意味で6歳の6月6日になったという説もあるようです。
実際に6月6日を選んで入会する方もいらっしゃいます。
6月入会希望の方には、
"折角だからこの日からいらっしゃいませんか?"なんてご紹介する事もあります。
毎年思い出す 特別な日です。