Op.38 音大物語②13日の金曜日【♪】

2019年09月13日

なんとなく映画の影響で、13日の金曜日は不吉な感じがしていやがられる傾向がありますが、私にとって幸運の日なのです。


大学卒業時、一般の大学の"卒論"の代わりに "卒演"という、

卒業時、最後の演奏の試験が行われます。


自分の好きな曲を選んで大学内のベートーベンホールというホールで発表します。

誰でも聴けるし、学校じゅうのピアノの先生全員が審査員です。
各楽器ごとに選ばれた生徒が卒業式近くに開催される卒業演奏会に出演できます。


まずは第一次審査、

音楽大学のピアノ専攻419人から50人選ばれる、その日が13日の金曜日だったのです。


まあ 気にせず弾いて 無事に終わりました。


そして50人の中に見事入ることができました。


さあ!第二次審査、

弾く順番を決めるくじ引きです。
50枚の手書きの紙がカルタのようにテーブルに並べられ←(なんか今考えるとすごくアナログ)
出席番号の都合で私が一番に引きました。


一枚だけ 金色に輝いて見えた紙を、吸い寄せられるように引きました。


なんと 1 と書かれていました。
みんな一番先には弾きたくないから あたりから オォーっと、どよめきがおこりました。


しょっぱなって緊張はしたけれど、誰もまだいないステージは空気も澄んでいて、とても気持ちがよいものでした。


コンサートホールのスタインウェイのピアノで、最初の和音を弾いた時、素晴らしい音響に感動して寒気がしたことを今も鮮明に覚えています。


ちなみに最終で19人の中に選ばれ、見事夢の卒業演奏会に出演することができました!


ということで 長くなりましたが、13日の金曜になると、この日の感動が蘇り、私にとって、嬉しかった日 なのです!

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